クイック・ジャパン74 (Vol.74)

ネットを流すと、件のQJにおけるPerfume特集に関する言及があちらこちら。

クイック・ジャパン74 (Vol.74)

クイック・ジャパン74 (Vol.74)

http://someru.blog74.fc2.com/blog-entry-109.html
記事を担当したかたのエントリなんで、言及という表現も変かなとも思うのだけど、随所にそうだよなー、と思わせられることしきり。
俺のなかでずっと右往左往していた「Perfumeを自分の中でどう消化するんか問題」はひょっとしてPerfume好きになってしまったもの全てに共通の問題だったのだろうか。
Perfume良いよねと思ってる自分が居るのは間違いねえ、だったらそれをどう外に出すんだ?どう他人に伝えるんだ?と考え出したときに、どこかしらPerfumeに纏わりついた「アイドル」というラベルに違和を感じていたのかもしれない。「ミュージシャン」だったり「パフォーマー」としての側面によってそのラベルを有耶無耶にしようとしてみたりして、そのものの良さを伝えようとすることから、どう無難に「Perfume好きな俺」を表明するか、といった具合にいつのまにか主眼がズレてしまうというジレンマ。

これってまさに、Perfume好きを公言することによって俺にされ得る「アイドルオタ」というラベリングに対する恐怖、という完全自己都合によるジレンマでしかなかったのかもしれない。だからPerfumeを語るときに中田とかそういう構成要素に力点を置いてしまったりしたんだろう。だけどPerfumeを構成するさまざまなものたちの中には確実に「アイドル」がある。ほかのものももちろんある。俺という矮小な一存在の自己満足のために、それらを勝手にひっぺがしちゃならんのだ。

最近は「Perfume好きな俺」を天真爛漫に表明してしまっているようなので、「Perfumeって確か3人組アイドルだったよね、人気あるの?」とかコメントされつつ単なるアイドル好きと思われることにも慣れてしまったが、Perfume未経験者に何故俺はPerfume好きなのか、どう良いのか、面白いのか、ということは、相変わらず伝えられないっぽい。プアな表現力には我ながら感心する。

http://d.hatena.ne.jp/aniota/20071016

こちらのエントリも興味深い。

自分のPerfumeとの遭遇は某氏からもらったmp3ファイル。
capsule好きなんすよ」という話から、「じゃあPerfumeは?」「知りません」「聴いてみる?」みたいな。
スゥイートドーナッツ、モノクロームエフェクト、ビタミンドロップ。どれもシングルカット曲というベタな入り方。
日付を見ると「2005/08/18」とあるので、きっとその頃だったんだろう。

それから暫くして「リニアモーターガール」でメジャーデビュー。
http://d.hatena.ne.jp/grc/20050920/p1
早速買いに走るが、入荷数の少なさに驚いた記憶がある。
おそらく店舗での紹介ポップなども「広島出身」がメインでせいぜい「capsule中田ヤスタカ」くらい。地元でも本気で売り込まれてはいなかった。
カラオケに同僚と行った際、知らないうちに入れられて歌わされたこともあったな。
http://d.hatena.ne.jp/grc/20051023/p1
この頃「リニアモーターガール」に関してはカラオケ屋でPVとかインタビュー映像が流れるので知ってる、みたいな人は結構いたが、それだけな感じだったようで、その後周囲でもまったく話題には上らず。
しかしながら、その後も個人的には流通に乗るものについてはチマチマと追いかける。

都会のほうでは秋葉原やら何やら至るところで間近に出没すると聞くものの、我がホームタウンは彼女らの出身地とはいえ、大都市とは言いがたいお土地柄なんで、生Perfumeにはとんと縁がなく、その頃のライブ感溢れる部分を体験出来ていないというのは今となってみればやはりザンネン。その気になりゃ、他都市でも行けたんだからね。

ニアミスは2006年のフラワーフェスティバル(ゴールデンウィークに開催される広島の割とデカい祭り)のステージ。仕事上の関係などでフラワーフェスティバル会場には居たものの、自由に動くこともできず、結局生Perfumeはまたもオアズケ。だが、ヒストリーを見ていると、その前に2005年に広島でクリスマスライブやっとるとか。やはり本腰が入ってなかっただけだったのだ。トホホ。いっそご当地のアドバンテージを生かせてない。

結局初の生Perfumeはインストアライブ於タワーレコード広島店。ってついこないだじゃね!
http://d.hatena.ne.jp/grc/20070930/p1

俺とPerfumeの思い出の日々は、結構長かったようにも思えるが、あまりにも薄かったとみえる。この3年くらい、ことある毎に知人にPerfumeを推奨し続けてきたが、ファンになった奴一人もいねえというていたらくで、俺の働きが悪いのを世間様もよく見ているのだろう、罰が当たったのかワンマンライブもリングにすら上がれない。ふつうにヘコム。