移動日

というわけじゃないのだが、今日はほぼ一日電車に乗るような感じだったのでなんか本を持っていこうと捜していると買ったきり埋もれていた「現代小説のレッスン」が出てきた。

現代小説のレッスン (講談社現代新書)

半分、作家あるいはブックガイド的に読もうかなと思って買った（ような気がする）のだが、そういう観点ではじゅうぶん用を成しているし、読んでいて面白い。読んだことのある作品に触れている部分については少々マジメに読んでみた（とはいえ、載っている中で読んでいるのは村上春樹、安部和重の一部、あとは舞城（←出た！）くらい。つまり、ほとんど無いといえば無いのだ。トホホ）が、村上阿部はいいとして舞城は「経験の不在」あるいは「幼児的全能性」など言われてて、それは俺も感じるとこなのでとても分かるような気がしてちょっと笑えたのだが、これじゃ褒めてんだか貶してるんだか分からないよ！でもこの著者のスタンス的に、取り上げてる時点で評価対象みたいだから、きっと褒めてるんだろう。うん。